Authored by: 王臻婷 and 張煒民

ESGとは、環境(Environment)、社会的責任(Social Responsibility)、企業統治(Corporate Governance)の3つの要素を包含する概念で、国連グローバル・コンパクト(UN Global Compact)により最初に紹介されたものである。ESG概念の影響力が増す中、世界の機関投資家や個人投資家がESG投資への関心を高めており、ESG投資は徐々に傍流から主流へと徐々に移行している。

ESG投資は、財務指標を重視する従来の投資モデルと比べ、環境(E)、社会的責任(S)、企業統治(G)などの非財務指標を投資分析・意思決定活動にさらに組み込んで、長期的に安定した投資リターンの持続的な獲得を目的としている。ESG投資の世界的な分布を見ると、世界の主要市場(米国、欧州、カナダ、オセアニア、日本)におけるESG投資の規模は2020年に35.3兆米ドルに達し、世界の運用資産全体の35.9%を占めた。2012年から2020年までの複合成長率は13.02%を記録し、世界の資産運用業界における6.01%という成長率をはるかに上回っている。

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